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「説明困難な苦痛」から「説明可能な苦痛」へ 自己治癒としてのアディクション

 

人はなぜ依存症になるのか:自己治癒としてのアディクション 

依存症は、自らの苦痛を「自己治療」するための究極の選択なのか

今日最も関心を寄せられている障害のひとつ、依存症。その発症と一連の経過を説明する理論のなかで、特に注目すべきが本書の主題・自己治療仮説である。依存症者は、おそらく無意識のうちに自分たちの抱える困難や苦痛を一時的に緩和するのに役立つ物質を選択し、その結果、依存症に陥るという。生得的な脆弱性、心理的苦悩、ライフイベントを発達論的視点から統合的に捉えているこの理論的アプローチを知ることは、依存症者と依存症が果たしている役割を理解するうえで非常に有用である。

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精神科のお薬を減らしたい、辞めたい人のためのガイド

私もこれまで訳したいな、でもなー、やめろって言ってるように受け取られるのは嫌だなとおもってやってこなかったicarus projectのガイドが日本語になっていました。PDFダウンロードはこちら

『ハームリダクション・ガイド』日本語版ができるまで

Coming Off Medications Guide – In Japanese!

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自傷(じしょう)とハームリダクション(ふりがなばーじょん)

icaus projectという精神(せいしん)医療(いりょう)やメンタルヘルスに関わる(かかわる)問題(もんだい)を中心(ちゅうしん)に活動(かつどう)するグループ(ぐるーぷ)が作っ(つくっ)た冊子(さっし)(ミニコミ(みにこみ)、zine(じん))から抜粋(ばっすい)したものを翻訳(ほんやく)(一部(いちぶ)要約(ようやく))しました。テキスト(てきすと)とpdfで公開(こうかい)します。 PDFはこちら→自傷(じしょう)とハームリダクションpdf

ハームリダクションに関して(にかんして)は以前(いぜん)にこんな投稿(とうこう)をしました 『ラストフレンズ』とハームリダクション(被害(ひがい)を軽減(けいげん)する)

 自傷(じしょう)するひとのためのハームリダクション(icarus project作成(さくせい) “hurting yourself”より抜粋(ばっすい) http://theicarusproject.net/files/hurtingyourself.pdf

☆自傷行為(じしょうこうい)とはなにか

  • たくさん働く(はたらく)

  • タバコ(たばこ)を吸う(すう)

  • マラソン(まらそん)を走る(はしる)

  • ダイエット(だいえっと)をする

  • 十分(じゅうぶん)な睡眠(すいみん)をとらない

  • 激しい(はげしい)運動(うんどう)をする

  • まったく運動(うんどう)をしない

  • ピアス(ぴあす)の穴(あな)をあける

  • 酒(さけ)(アルコール(あるこーる))を飲む(のむ)

  • ハイヒール(はいひーる)を履い(はい)て歩く(あるく)

  • タトゥーを入れる(いれる)

  • サッカー(さっかー)をする

  • 不(ふ)健康(けんこう)な食事(しょくじ)をする

  • 登山(とざん)をする

  • 傷つく(きずつく)ことを言う(いう)ひとと暮らす(くらす)

  • スケート(すけーと)ボード(ぼーど)をする

  • バレエ(ばれえ)の練習(れんしゅう)をする

  • 美容(びよう)整形(せいけい)をする

  • 避妊(ひにん)や性(せい)感染(かんせん)症(しょう)を予防(よぼう)をしないでセックス(せっくす)をする

  • コルセット(こるせっと)を着る(きる)

  • BDSMなどのいろいろなプレイをする

  • 断食(だんじき)をする

  • 嫌い(きらい)な仕事(しごと)をする

  • 危険(きけん)な運転(うんてん)をする

  • ケンカ(けんか)をする

  • スカイ(すかい)ダイビング(だいびんぐ)

  • ベースジャンピング(地上(ちじょう)にある建造(けんぞう)物(ぶつ)や断崖(だんがい)などの高い(たかい)ところからパラシュート(ぱらしゅーと)を使っ(つかっ)て降下(こうか)するスポーツ(すぽーつ) )
  • 精神(せいしん)分析(ぶんせき)を受ける(うける)

  • 具合(ぐあい)が悪い(わるい)のに仕事(しごと)をする

  • 脱毛(だつもう)(ワックス(わっくす)など)

☆ハームリダクション

ハームリダクションとは、リスク(りすく)行為(こうい)と思わ(おもわ)れるものをやめられない、あたはやめたくないとしても自身(じしん)をケア(けあ)することができるということです。例えば(たとえば)お酒(さけ)を飲む(のむ)時(とき)は、運転(うんてん)をしないと決める(きめる)ことができます。薬物(やくぶつ)を使用(しよう)するなら、必ず(かならず)清潔(せいけつ)な注射(ちゅうしゃ)器(き)と針(はり)を使う(つかう)ようにします。自分(じぶん)を傷つける(きずつける)にしても、ずっと残る(のこる)ダメージ(だめーじ)は避け(さけ)たいものです。自分(じぶん)を傷つける(きずつける)ときにも被害(ひがい)を少なく(すくなく)する方法(ほうほう)はたくさんあります。どの方法(ほうほう)が有効(ゆうこう)かは傷つける(きずつける)ことの中(なか)で何(なに)が重要(じゅうよう)であるかによります。

 例えば(たとえば)痛み(いたみ)が一番(いちばん)重要(じゅうよう)なら、今(いま)の方法(ほうほう)よりも少ない(すくない)ダメージ(だめーじ)で痛み(いたみ)を感じる(かんじる)方法(ほうほう)があります。

血(ち)をながずことが重要(じゅうよう)なら動脈(どうみゃく)を切ら(きら)ないようにすれば命(いのち)にかかわることがないでしょう。切る(きる)ときは清潔(せいけつ)なナイフ(ないふ)か刃物(はもの)を使っ(つかっ)て、皮膚(ひふ)をアルコール(あるこーる)消毒(しょうどく)するといいでしょう。

皮膚(ひふ)につく跡(あと)や傷(きず)が重要(じゅうよう)なら、体(からだ)に何(なに)かかいたりペイント(ぺいんと)したりするといいでしょう。タトゥーやピアス(ぴあす)をはじめとした身体(しんたい)改造(かいぞう)も同じ(おなじ)効果(こうか)があります。人(ひと)によっては体(からだ)をカスタマイズ(かすたまいず)すると落ち着く(おちつく)ようです。

自分(じぶん)を傷つけ(きずつけ)た後(ご)から手当(てあて)をすることで被害(ひがい)を少なく(すくなく)することができます。傷(きず)を覚まし(さまし)たり、消毒(しょうどく)したり、包帯(ほうたい)をまいたりするといいでしょう。体(からだ)を休め(やすめ)たり、寝(ね)たりするのもおすすめです。必要(ひつよう)があれば救急(きゅうきゅう)外来(がいらい)で診(み)てもらいましょう。場合(ばあい)によっては理解(りかい)してもらえずに意思(いし)に反し(はんし)て病院(びょういん)に数(すう)日(にち)留め置か(とめおか)れることがあります。それでも自分(じぶん)で手当(てあて)するには傷(きず)が大き(おおき)すぎる時(とき)は救急(きゅうきゅう)スタッフ(すたっふ)がやさしくなくてもきちんと見(み)てもらう方(ほう)がいいでしょう。

 誰(だれ)かに傷つけ(きずつけ)てもらう時(とき)は「今(いま)すぐやめて!」という合図(あいず)となる言葉(ことば)(セーフ(せーふ)ワード(わーど))を決め(きめ)ておきましょう。

傷つける(きずつける)ということを全く(まったく)別(べつ)のことに置き換える(おきかえる)こともできます。

例えば(たとえば)エクササイズやリラクゼーション(りらくぜーしょん)など、自分(じぶん)にあったものならなんでも。(このzine、hurting yourselfのhow t(てぃー)o(おー) self care「自分(じぶん)の手当(てあて)をするには?」のページ(ぺーじ)が参考(さんこう)になります)

☆自分(じぶん)を傷つける(きずつける)とき、一番(いちばん)大事(だいじ)な経験(けいけん)は…

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☆下(した)の中(なか)でハームリダクションの方法(ほうほう)として試し(ためし)てみたいものはどれ?ほかにどんな方法(ほうほう)が思いつき(おもいつき)ますか?

 ハームリダクションの例(れい)

  • ゴム(ごむ)バンド(ばんど)引っ張っ(ひっぱっ)て手首(てくび)にはなす

  • カプサイシンの入っ(はいっ)た軟膏(なんこう)で燃える(もえる)ような感覚(かんかく)を体験(たいけん)できます

  • 唐辛子(とうがらし)をかむ

  • 氷(こおり)を手(て)にもつか体(からだ)につける

  • 腕(うで)パッ(ぱっ)チン(ちん) 
  • 熱い(あつい)シャワー(しゃわー)(やけどしないていど)

  • 皮膚(ひふ)に何(なに)かをかいたりペイント(ぺいんと)したりする

  • 腕(うで)にビニール(びにーる)テープ(てーぷ)を巻く(まく)(血(ち)流(りゅう)に注意(ちゅうい)してうっ血(うっけつ)しないように)

  • 塩(しお)やコーヒー(こーひー)の出し殻(だしがら)を使っ(つかっ)て皮膚(ひふ)を剥離(はくり)する

  • タトゥーまたはヘナタトゥーをする

  • ピアス(ぴあす)の穴(あな)をあける

  • 切る(きる)前(まえ)に皮膚(ひふ)を消毒(しょうどく)する

  • 切る(きる)時(とき)に清潔(せいけつ)なナイフ(ないふ)や刃物(はもの)を使う(つかう)

  • 特に(とくに)注意(ちゅうい)→他人(たにん)の血液(けつえき)にふれたもので切っ(きっ)たりピアス(ぴあす)の穴(あな)をあけたりしない

  • ヘパリン軟膏(なんこう)で傷(きず)をなおす(ふさがってない傷(きず)には使わ(つかわ)ない!)

  • さまざまな落ち着く(おちつく)方法(ほうほう)を試す(ためす)(瞑想(めいそう)など。hurting yourselfのセルフ(せるふ)ケア(けあ)のページ(ぺーじ)参照(さんしょう))

  • 脱毛(だつもう)する

  • ホットワックス(ほっとわっくす)

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自傷とハームリダクション

icaus projectという精神医療やメンタルヘルスに関わる問題を中心に活動するグループが作った冊子(ミニコミ、zine)から抜粋したものを翻訳(一部要約)しました。テキストとpdfで公開します。 PDFはこちら→自傷とハームリダクションpdf

ハームリダクションに関しては以前にこんな投稿をしました 『ラストフレンズ』とハームリダクション(被害を軽減する)

デリケートな内容なので、訳語含め表現に関してご意見いただけたら幸いです。

この投稿のふりがなつきバージョン

 自傷するひとのためのハームリダクションicarus project作成 “hurting yourself”より抜粋 http://theicarusproject.net/files/hurtingyourself.pdf

☆自傷行為とはなにか

  • たくさん働く

  • タバコを吸う

  • マラソンを走る

  • ダイエットをする

  • 十分な睡眠をとらない

  • 激しい運動をする

  • まったく運動をしない

  • ピアスの穴をあける

  • 酒(アルコール)を飲む

  • ハイヒールを履いて歩く

  • タトゥーを入れる

  • サッカーをする

  • 不健康な食事をする

  • 登山をする

  • 傷つくことを言うひとと暮らす

  • スケートボードをする

  • バレエの練習をする

  • 美容整形をする

  • 避妊や性感染症を予防をしないでセックスをする

  • コルセットを着る

  • BDSMなどのいろいろなプレイをする

  • 断食をする

  • 嫌いな仕事をする

  • 危険な運転をする

  • ケンカをする

  • スカイダイビング

  • ベースジャンピング(地上にある建造物や断崖などの高いところからパラシュートを使って降下するスポーツ )
  • 精神分析を受ける

  • 具合が悪いのに仕事をする

  • 脱毛(ワックスなど)

☆ハームリダクション

ハームリダクションとは、リスク行為と思われるものをやめられない、あるいはやめたくないとしても自身をケアすることができるということです。例えばお酒を飲む時は、運転をしないと決めることができます。薬物を使用するなら、必ず清潔な注射器と針を使うようにします。自分を傷つけるにしても、ずっと残るダメージは避けたいものです。自分を傷つけるときにも被害を少なくする方法はたくさんあります。どの方法が有効かは傷つけることの中で何が重要であるかによります。

 例えば痛みが一番重要なら、今の方法よりも少ないダメージで痛みを感じる方法があります。

血をながずことが重要なら動脈を切らないようにすれば命にかかわることがないでしょう。切るときは清潔なナイフか刃物を使って、皮膚をアルコール消毒するといいでしょう。

皮膚につく跡や傷が重要なら、体に何かかいたりペイントしたりするといいでしょう。タトゥーやピアスをはじめとした身体改造も同じ効果があります。人によっては体をカスタマイズすると落ち着くようです。

自分を傷つけた後から手当をすることで被害を少なくすることができます。傷を覚ましたり、消毒したり、包帯をまいたりするといいでしょう。体を休めたり、寝たりするのもおすすめです。必要があれば救急外来で診てもらいましょう。場合によっては理解してもらえずに意思に反して病院に数日留め置かれることがあります。それでも自分で手当するには傷が大きすぎる時は救急スタッフがやさしくなくてもきちんと見てもらう方がいいでしょう。

 

 誰かに傷つけてもらう時は「今すぐやめて!」という合図となる言葉(セーフワード)を決めておきましょう。

 

傷つけるということを全く別のことに置き換えることもできます。

例えばエクササイズやリラクゼーションなど、自分にあったものならなんでも。(このzine、hurting yourselfのhow to self care「自分の手当をするには?」のページが参考になります)

☆自分を傷つけるとき、一番大事な経験は…

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☆下の中でハームリダクションの方法として試してみたいものはどれ?ほかにどんな方法が思いつきますか?

 ハームリダクションの例

  • ゴムバンド引っ張って手首にはなす

  • カプサイシンの入った軟膏で燃えるような感覚を体験できます

  • 唐辛子をかむ

  • 氷を手にもつか体につける

  • 腕パッチン 
  • 熱いシャワー(やけどしないていど)

  • 皮膚に何かをかいたりペイントしたりする

  • 腕にビニールテープを巻く(血流に注意してうっ血しないように)

  • 塩やコーヒーの出し殻を使って皮膚を剥離する

  • タトゥーまたはヘナタトゥーをする

  • ピアスの穴をあける

  • 切る前に皮膚を消毒する

  • 切る時に清潔なナイフや刃物を使う

  • 特に注意→他人の血液にふれたもので切ったりピアスの穴をあけたりしない

  • ヘパリン軟膏で傷をなおす(ふさがってない傷には使わない!)

  • さまざまな落ち着く方法を試す(瞑想など。hurting yourselfのセルフケアのページ参照)

  • 脱毛する

  • ホットワックス

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『ラストフレンズ』とハームリダクション(被害を軽減する)

フジテレビのラストフレンズというドラマを見たことがある人、かなり多いとおもいます。私も欠かさず見てしまいました。来週特別編があるようですね。面白かったんだけど、見ていて突っ込みたくなるところも、たくさんありました。(見てない人はなんのことかさっぱりですね、、すみません。)

例えば、

*初期の番組宣伝やサイトで出てくる「セックスレス」って恐らくタケルのことだろうけど、先週やっとはっきりしましたが正しくは性的虐待を受けたトラウマで「女の体と触れ合うのが苦手」、みんなでAV見てるとこから逃げ出すシーンからみても性嫌悪とは呼べるけれども「セックスレス」ではないはず、、。これはドラマ内では使われていないので突っ込みづらいところですが、、。

*みちるへの気持ちの描写とルカの性とからだへの違和感の表明がごっちゃになって「男の人が好きになれない」のが「性同一性障害」をかたどる要素のひとつのように見えてしまう。性別と性的指向の話が入り組んでしまっているんですね。丁寧にみれば、診断のシーンではそういうことは行ってなかったと思うので「大間違い」とは言いづらいけど誤解生みそうって感じですね。そういう意味できんぱちは恋愛をもちまず、むしろなりたい対象としての「異性/なりたい同性」を描いたのはそこに気を使ったのかなと今では思います。

ラストフレンズ公式サイトにはDV相談の案内があるんだけど、「自分できめる幅広い意味での健康」のために役立つ話を載せるのが趣旨のこのブログでは、時には宗佑みたいにみちるを縛ろうとしてしまうルカがかかえたジレンマを思いながら、「支える人たち」への提案のひとつとして自分が気になったものを載せたいと思いました。

性、障害、DV被害者支援等いろんなことについて書かれているエミ・コヤマさんという方がいらっしゃいます。書かれたものは英語ですが、冊子『フェミニズムへの不忠というものが翻訳されています(ただし発行元のHPのリンクが切れてしまっています)。ひびのまことさんによる書評がこちらで読めます。

英語の書き物はeminism.orgで読めます。

コヤマさんはDV被害者支援をする際に、ハームリダクションという方法を採用することをすすめています。

ハームリダクションとは?・・

リスクのある行動を完全にやめるのではなく、行動の中にあるリスクを徐々に減らしていくというやり方です。タバコをやめようとしても、禁煙はそう簡単に続かないっていうのは常識であると思います。だからフィルターをつけたり、タールを軽くしたり喫煙本数減らしたりとじょじょに禁煙を実行するのだと思います。「ダメ絶対!」とはまったく違う立場をとるものです。もちろんここにはむつかしい問題もたくさんあります。

これはもともと、薬物依存からの回復のためには薬物使用者を取り締まるよりも注射針の交換などを通してHIV感染のリスクを軽減するやり方(主に行政の政策ですね)を指すものでした。薬物依存やHIV関係の活動の中で盛んに使われているこの理念を、DV被害者支援にも応用できないかと考えたわけです。

ちなみに、ここでは被害者のことをただ「ひどいことされた人」なんじゃなくて「たいへんな状況を生き延びた」人、という意味で「サバイバー」とよんでいます。(詳しくは「「サバイバー」と名乗った私の経験から考えたこと」、「サバイバーフェミニズム」)

DV被害者(サバイバー)支援のばあいのハームリダクションとは?(すでにある薬物依存者支援のためのポリシーを書き換えたもの)

Toward a Harm Reduction Approach in Survivor Advocacy

より一部引用(著作権はコヤマさんにあります)

*サバイバーは苦しみから開放され、人生が思うようにいっていると感じることができるためなら、、よくもわるくもどんな方法でも使おうとするものです。その中には今まで「不健全である」と考えられできたものがあります。(例えば、加害者と連絡を取り続けたり、アルコールや薬物を使用したりすることやリストカットなどの自傷行為、生き抜くためのセックスや性労働(セックスワーク)をすること、睡眠や食事の取り方が不定期であることなどがあります。)サバイバーがこの一連の行動を起こすこと受け入れ、その中で被害を軽減するために努力することが必要である。

*それぞれの対処法が複雑であり様々な側面をもつものであって、あまりに極端な行動もあれば、何もしないということもあるということを理解することが必要である。その中には他の方法よりは明確に安全であるといえる方法が存在することを認めることも必要である。

*個人の生活や共同体の中での生活の質が向上し、良好な健康状態を保つことを通して
問題を解決していくという基準を設定する必要がある。安全ではなく、健全ではないと  みなされる行為を一度にやめさせることが必ずしも成功に結びつくとは限らないことを理解することが必要である。

*虐待の影響や後遺症に対処しているひとたちに対してのサービスや資料の提供が批判的でなく、押し付けがましいものにならないように を呼びかけることが必要である。虐待を受けたことに伴う被害を軽減するため、サバイバー住む共同体や地域に対しても同じサービスや資料の提供を求めること。

*サバイバーが受けるプログラムや関係する政策に対して、定期的に当事者の声を反映させることができることを保証すること。これはサービスを現在受けているひとと、以前受けていた人のどちらにも当てはまります。

*サバイバーがおこなうさまざまな対処法の被害を軽減するためには当事者が主体的に行動することこそが重要であり、本人の経験にを最もよく理解しているのも自分自身であることを支援者と確認することが必要である。支援者はサバイバーの実情に沿った対処法や生き抜く手段を考えるために、その人の経験を共有してもらうように当事者を促すものである。

*貧困、階級/階層、人種差別、社会的排除、トラウマ、差別やその他の社会的不平等が
サバイバーを攻撃されやすくしたり、虐待の影響や余波に対応する力に関わってくる
ことを認識すること。

*サバイバーが使っている「対処」の方法が深刻で悲劇的な被害をもたらすのに
それを無視しようとしたりたいしたことが無いと考えたりしない。

DVシェルター等を念頭に置いた文章だと思うので、「政策」とか出てきてちょっとかたいですが、
ラストフレンズの偽シェルターであるシェアハウスの仲間の対応を見てても
わかりやすく思い当たることが多かったと思います。ルカがみちるへの思いからついみちる責めがち
になることを差し引いても、考えることろが多かったです。しかもルカのみちるへの「思い」は好き、ってこと
だけじゃなくて自分は宗佑のかわりになれないからタケルをあてがってみたり、とにかくみちるに「強くなってほしい」といったり
複雑なものでした。

みちるが内緒で宗佑と連絡をとって会いに行ったりしていたけど、連絡をとらないということじゃなくて会いに行くときはひとりでいかない、とか(宗佑にわからないようにマンションの外で待つとか)が被害軽減的なやり方になるんでしょうか。(つづく)

(つづき)

ドラマの中のシェアハウス仲間の対応が良くなかった、っていいたいではありません。ルカは一度は「まだその携帯もってんの?」とみちるを責めそうになるけど、ゴミ箱に携帯を捨てようとするのをとめて「これじゃあんたの彼と一緒だよね」っていってる。まわりがみちるを助けようとしつつもとまどってる様子をみながら、みちるも「じぶんがしっかりしていれば大丈夫」といって自分が事を良くするために先頭きって動くべきだと確信するシーンもある。

このハームリダクションの事を書くためにDVが扱われたドラマをネタ振りに使ったつもりではなくて、あの中に十分希望はあったはずと思ってとりあげました。

物語全体でみれば、悩みをかかえた者たちが集うことで希望を見出そうとするとどうなるか?っていうところにあったんだと思います。いろんな工夫をするんだけど結果的にはほぼ全部メタメタに打ち砕かれる。みんな弱いところが多すぎる。その壊れていく様や、人の弱いところを楽しんで見るために作られているとさえ思える。その分最終話はまた希望を見せるために全部使ったんだな、と印象をもちました。「ひとりでいたくない」そして「がっかりしたくない、させたくないからひとりになる」、から「それでも、一人でいることは無い」に変わるまで見たという感じ。

本当はドラマ進行中にあれこれ書こうとおもったけど、うまくまとまらなくて終わってからになってしまった。もう記憶もあいまいだし書くのやめようかな、とも思ったけど、明日は特別編でダイジェストもあるし、書き漏れたことがあればつけたすつもりです。

薬物使用におけるハームリダクションについて、日本語字幕つきのいいビデオがあったので、紹介しておきます。

こちらはビデオ作成者のブログ

よく見る薬物使用防止ポスターに踊る「ダメ、絶対」の文字。
使わないで済む人にとっては何てことないポスターだけど、
薬物依存で苦しんでいる人にとっては、人格否定、
社会からの切り捨てを意味するかもしれないのが、このメッセージ。

私が今回作ったムービーは、この「ダメ」キャンペーンへの代替案を提案するもの。
「ハーム・リダクション」っていう考え方に基づいて薬物使用者をサポートする、
NYのある施設での取材をまとめたものです。
昨日も書いた通り、元々、NGOの人たちに、
施設やそこでのサービス内容を紹介しようと思って撮って来たものだったんだけど、
せっかく映画にするからには、
少しでも多くの人に考えてもらうためのヒントになれば、
と思って構成を考えました。