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「説明困難な苦痛」から「説明可能な苦痛」へ 自己治癒としてのアディクション

 

人はなぜ依存症になるのか:自己治癒としてのアディクション 

依存症は、自らの苦痛を「自己治療」するための究極の選択なのか

今日最も関心を寄せられている障害のひとつ、依存症。その発症と一連の経過を説明する理論のなかで、特に注目すべきが本書の主題・自己治療仮説である。依存症者は、おそらく無意識のうちに自分たちの抱える困難や苦痛を一時的に緩和するのに役立つ物質を選択し、その結果、依存症に陥るという。生得的な脆弱性、心理的苦悩、ライフイベントを発達論的視点から統合的に捉えているこの理論的アプローチを知ることは、依存症者と依存症が果たしている役割を理解するうえで非常に有用である。

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