地域医療を守る空き家占拠

イギリスにおけるサッチャー政権時代の人頭税暴動が終わった後に「このさきどうしようか」と始まったロンドンの住民運動/コミュニティ活動団体Haringey Solidarity Groupニュースレター(2006年の秋発行のもの)より地元の医療を守ろうとする動きについて記録しておきます。かつては世界一といわれたNHS(国民保健サービス)もここ数年の医療費削減による保健サービスの低下、医療提供者の首切りに見舞われています。その動きに対して当然労働組合からの抵抗や他の全国的なキャンペーンの動きはあったようですが、Stop Haringey Health Cuts Coalition (SHHCC)は地元の住民と地域の病院で働くスタッフが一緒になって保健サービスの切り崩しに待ったをかけようと作られました。


St Ann’s病院の隣に以前看護師の寮として使用されていた建物はドラッグの売買や使用のために使われているのか注射器が散乱していた。そこで地元の活動家が建物をきれいにして庭を地元の人たちが集まるためのスペースとして生まれ変わらせようとそこを占拠してきた。

イングランドにおいては空き家への居住は合法、持ち主が使用する予定を申し立てた場合のみ追い出しが法的に可能となる。病院側はおそらく高級マンションに立て直すためか土地を売る予定だといっているので、ここも排除の日が近づいているよう。そこに住む住民はその建物がコミュニティに貢献するかたちで使用されるまででていくつもりはなく、地元の支援も厚いという。

haringeyhospital

写真のように、save your hospital (あなたの病院をまもれ)、という横断幕が活動家らが居住する病院の建物にかけられている。保健サービスのカットの見直しとともに、すでに閉鎖してしまったもうひとつの地域の中央病院の再開も要求しているようです。

10/8/2007 追記:医療サービスの確保や医療の自主管理のために占拠が使われた事例は他にもあります。 ヤングローズも病院を占拠したし(Seize the Hospital to Serve the People(PDF)ラジオドキュメンタリー)1971年のイタリアでは、空いた建物を占拠して協同組合形式の診療所が運営されたり、(The People’s Clinic: Italy, June 1971)といろいろあります。こちらのほうもそのうち書いていきたいと思います。

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