ブックガイド:『“ほっ”とする生理痛の本』

『女性の悩み解決ガイド “ほっ”とする生理痛の本』

清水直子、わたなべゆうこ著   築地書館
★★★☆☆
著 者の二人は雇用・労働などをテーマにするフリーライターと、『なぜ婦人科にかかりにくいの?』も共著している子宮・卵巣がんのサポートグループを運営する 人が書いたもの。月経で体がつらくて会社を休もうとして会社の上司に電話口で「這ってでも来いよ」と言われてから生理休暇を認めさて、その会社を辞めて鍼 灸院へ通って6年目ようやく苦痛を感じずに月経を向かえた著者のひとりの体験談から始まる。そこには月経痛という体験が仕事、社会、病院から受ける粗末な 扱いやそれに伴ってふてくされの感情、ストレスなどのせいで余計つらいものになっていることへの問題意識(ポイント★)がこの本の重要な要素としてあることがわかる。様々な体験談は「月経痛という体験」がいろいろであること、つまりCMとは違ってみんなある鎮痛剤を飲めば治るわけではないし、「月経は病気じゃない」「子供を産めば治る」と医者に言われても納得できるはずがないものだったりする。  本の中の具体的な情報は、月経痛の原因、子宮系の病気との関連、婦人科での治療の受け方、鎮痛剤、漢方、ピルなどの成分・説明・飲み方の注意、月経と社会 環境、生理休暇のとりかた、周囲との関係、薬以外のセルフケア、民間療法、心の治療、などかなり広い内容。治療については、どれを薦めるということでもな く、それぞれの上手な使い方をきっと悩みながらも丁寧に書いている感じが好印象。ただし「生理クイズ」の「タンポンはからだによくないの?」にたいしてそ んなことはありません!と答えていて(これはケミカルナプキンと比べて、という前提で、化学物質の話よりも女性が自分の膣を触るタブーに反抗しての答えに なっているから微妙。)課題を残す部分もある。ツボやストレッチの図もついたセルフケアの部分が結構充実しているのでここだけでも目を通す価値があると思う(ポイント★)。『なぜ婦人科に~』と同じように、巻末に用語集、本・ウェブサイトのリスト、関連団体のリストがあるのが気に入ったところ(ポイント★)。

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